北区指定文化財 松澤家住宅主屋および倉屋

 
旧松澤家は北区浮間地区に建てられていた古民家で、昭和初期までは度々洪水に見舞われた地域であり、 そのため屋敷地には土盛りして周囲よりも1〜2m程高くした水塚や、屋敷境の竹林などが残っていました。
主屋は食違い四つ間取りの桁行9間、梁間6.5間の主体部分と、その西側に雁行して桁行・梁間共5間の角屋(馬屋)が 突き出す特徴的な形状。屋根の箱棟やおくざしきの付書院、どまに続くうまやを付属するなどの 当時の格式ある民家としての風格が残されていました。

建築年代は弘化元年(1844年)との口伝があり、その建築様式や部材の状態から江戸末期〜明治初期にかけての建築と推察されます。また倉屋は主屋より古くに建てられたと伝わっています。本復原工事では建物の建築的特徴が整う幕末〜明治初期の姿に復原するとともに、水塚や屋敷構えを含めた修景の復原も行いました。
 
   平成17年4月17日に開館。
公園遊歩道からのアプローチ部分。納屋風の管理施設の奥に、箱棟を載せた
主屋の大屋根が見えます。
  体験館裏手の広場からの様子。
主屋とうまやが棟を違えて雁行する「角屋」の姿が良くわかります。
手前に見えるのは倉屋。倉屋の床板の一部は、復原工事中に行われた、
ワークショップ参加者作成の和釘で止められています。
北区立 ふるさと農家体験館(赤羽自然観察公園内)
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【所在地】  東京都北区赤羽 (JR埼京線「赤羽駅」から徒歩15分)
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