■ 社寺建築(復原修理工事)  
 
 
東京都指定有形文化財 真照寺薬師堂 あきる野市にある真言宗豊山派の寺院。耐震補強及び劣化補修をおこなった。補修は旧工法に倣い、構造上支障ない旧材は再利用することを原則として補修をおこなった。
足立区指定文化財   舎人氷川神社  江戸後期〜明治初期頃に創建されたと云われる総欅造りの社殿で、社殿全面には極めて精巧な彫刻が施されており、足利市の有形文化財に登録された。外壁に一部剥落、破損が生じたため、破損箇所の修理を行うとともに、建築調査を実施し、本殿の基礎資料の作成を行った。
足立区指定文化財 舎人氷川神社 江戸時代末期建築と伝わる、総欅造りの社殿。向拝柱や虹梁のほか、本殿全体に龍・獅子・麒麟などの他、古事記を題材にした彫刻が施されている。彫刻部分の破損状況の他、本殿及び拝殿の現況調査を行い、彫刻の修復設計監理を行った。
足立区指定文化財 西新井太師総持寺山門  江戸時代後期に建築された楼門形式の山門。耐震性の向上と劣化修理工事を行った。文化財的価値の継承を基本理念とし、仁王門背面室に設置された鉄骨フームによる耐震補強を行った。
(足立区) 真正寺本堂   三ノ輪にある曹洞宗の寺院。敷地の有効活用のため、明治時代の本堂を曳家し修復した。現況調査の他、修復設計監理を行った。  
(台東区) 瑞輪寺本堂 谷中に位置ある、徳川家康を開基とする日蓮宗身延山派の別格本山。明治維新の争乱で焼失した本堂を、明治9年から再建を始め、明治37年に上棟したもの。背の高い箱棟が特徴的。現況調査を行い、屋根の破損や柱の沈下の修復の他、復原考察の結果を基本たした位牌堂などの修理を行った。
江戸川区指定文化財 昇覚寺鐘楼 江戸時代中期の建築。発掘調査により、そろばん地業を確認した珍しい建物である。修理に際して、現況調査を行った。
目黒区指定文化財 海福寺山門 明治時代に早稲田から移築した山門。元は尼寺の門でしたが、廃仏毀釈により廃寺になったため移築したもの。小規模な修理設計監理を行った。
(墨田区)  法恩寺本堂  太田道灌が江戸城を築城した際、城内鎮護の祈祷所として開基された日蓮宗寺院。耐震補強及び劣化補修を行った。 
(世田谷区) 真福寺本堂  真言宗智山派の寺院。来たる震災に備え、外観意匠の変更を行わずに耐震補強を行った。
(杉並区) 大宮八幡宮旧本殿及び旧拝殿  大宮八幡宮(杉並区)で使用されていた正面に向拝付きの拝殿が建つ流造の社殿が、社殿建替えの際に曳家され、近隣住宅で増改築をして使用していた。現況と解体記録調査を行い、曳家以前の状態や部材の残存状況等を確認した。
(稲城市) 多宝塔 よみうりランドに移築されている多宝塔。昭和初期以降も都内に現存する、貴重な仏塔。現況調査の他、修復設計監理を行った。
市重宝
(狛江市)
泉龍寺本堂
江戸時代後期に建築された曹洞宗寺院。本堂の改築に際して現況調査及び耐震調査を行い、それに基づいた耐震診断・耐震設計を行った。
(横浜市) 本法寺本堂及び祖師堂 絹本の障壁画で有名な江戸時代後期建築の本堂と、祖師堂の改修に際し、現況調査と工事記録を行った。調査及び工事の記録は、落慶法要の冊子にまとめて配布した。
(横浜市) 瑞延寺本堂構造調査 昭和28年建築の木造平屋建ての本堂建築。現行の建築基準法の構造規定を念頭においた、現況の構造調査を行った。
(相模原市)  香福寺本堂  江戸末期に建築された臨済宗建長寺派の寺院。清楚で質美な特徴を生かしつつ大規模な劣化修理を行い、美しい庭園と調和のとれた寺院として再生された。 
国登録有形文化財
(足利市)
長林寺本堂 昭和4年建築。鉄筋コンクリート造平屋建ての本堂建築で、設計は近代和風建築で著名な小林福太郎である。登録文化財申請のため、現況調査を行った。
国登録有形文化財
(足利市)
織姫神社社殿 昭和4年建築。鉄筋コンクリート造平屋建ての社殿建築で、設計は近代和風建築で著名な小林福太郎である。登録文化財申請のため、現況調査を行った。
足利市指定文化財  四所神社本殿  建築から160年が経過している、朝倉町にある旧村社。四柱の神が祀られ、朝倉集落の守護神として信仰を集めていた。本堂の破損状況調査と併せて社殿の平面図及び配置図の実測調査を行った。
足利市指定文化財 大岩毘沙門天山門 山門にあたる仁王門。元禄6年の改築と伝えられている。仁王像を含めた門全体の現況調査、修理工事設計監理を行った。
足利市指定文化財 仏手山金剛王院
鶏足寺勅使門
鎌倉時代(正和年間)築造の寺伝が残る四脚門で、棟木〜冠木間には板絵が描かれている。現況調査、修理設計監理を行い、銅板葺き屋根をこけら葺きに復原した。
(足利市) 仏手山金剛王院
鶏足寺土蔵
 
平安時代(大同4年)開基とされる寺院。大正期に創建された木造2階建ての土蔵の耐震補強及び改修工事を行った。 
(足利市) 高福寺閻魔堂 足利市内の曹洞宗の寺院。閻魔堂は江戸時代末期の建築と推定される、瓦葺方形造りの堂である。現況調査を行い、建物の歪みや柱脚部の破損修理、基礎の新設のほか、痕跡をもとに3方向に縁を復原した。
(足利市) 高福寺庫裏 六間取りの古民家を再生した。性格の曖昧な部屋や、使いにくかった水廻りなどを整理し改修した。不足していたプライベート個室は、増築した2階で対応した。現況調査の他、修復設計監理を行った。
(新潟県佐渡) 法輪寺本堂 佐渡金山の程近くに位置する、昭和17年建築の木造平屋建ての本堂。近年、建物の傷みが激しく、破損状態を含めた現況調査を行った。
 
     
   ■ 社寺建築(新築)  
 
長聖寺本堂  松戸市にある真言宗寺院。木造銅板葺きの本堂は、真言宗で用いられる伝統的な和様様式。大面積の屋根を銅板葺きとしたことにより、軽快な印象の近代寺院となった 
浄林寺本堂  足利市内の臨済宗の寺院。木造本瓦葺で、連続する舟肘木と舞良戸が禅宗寺院の質実な建築特性をひきたてている。下記の2棟とは敷地奥より、本堂・客殿・庫裏の順で連続している。 
浄林寺客殿  禅宗寺院庫裏の形式を踏襲した、木造本瓦葺きの客殿。玄関部分は唐破風とし、天井の高い内部空間を持っている。 
浄林寺庫裏  木造2階建て、桟瓦葺きの和風住宅。寺院の執務等のパブリック空間と個人のプライベート空間とで、和と洋を機能的に使分けた。 
圓泉寺本堂  鉄筋コンクリート造による地下1階・地上1階の浄土宗寺院。地上部分は本堂、半地下となる客殿部分で構成している。 
青柳稲荷神社  国立市にある神社。宝暦5年建築とされる本殿は、江戸時代における鎮守としての形態がよく残る建物。拝殿・幣殿・本殿覆屋の新築をおこなった。 
 

株式会社 建文・建築文化研究所