よみうりランド 極楽門
 
 極楽門の来歴は明らかになっていませんが、読売新聞社の第7代社長であった正力松太郎によって当地に移されたとされ、門には正力の書による幣額が掲げられています。よみうりランドの敷地内には、他にも黒田門や多宝塔など、正力によって収集された歴史的建造物が今も残されています。

 
極楽門は総欅造りの薬医門で、全体に弁柄が塗られています。約一間幅の袖塀の前には寛永年代の石仏が安置されています。
 
このたび敷地内に新たな施設を設けることとなったため、部材の解体・保管をおこない、同敷地内の高台へ移設しました。移設に伴い、破風などの劣化部の補修を行い、木材には全て弁柄塗装を施しました。欠損した門扉の唄金物等などは、現況に倣い新たに製作しました。また、既存の袖塀は後に付けられたもので、劣化が著しかったため、移設後新たなに袖塀を施工しました。