JR佐野駅舎(栃木県佐野市)  
 本調査により昭和3年の建築と確定された、JR両毛線佐野駅。調査により、建築年代のほか建築当初の姿を知ることが出来ました。若干の増築が確認された他、外壁・屋根の塗装や、開口部及び建具意匠などに改修が見られましたが、ほぼ建築当初に 近い形で残されていました。
現在は高架式自由通路の建設により解体され、新駅舎が建設されています。
   
   駅舎正面。
台形のドーマー窓を持つ特徴的な屋根。屋根葺材のセメント瓦は、建築当初は塗装されていませんでした。
駅舎前面の庇には、鉄骨の代りに古い鉄道レールが使用されていました。
  駅舎前面の庇を吊る金物。
庇下のブラケット金物とあわせ、意匠的な造りです。