杉並区指定 高千穂学園武道場
 大正3年に開校した、高千穂高等商業学校(現高千穂商科大学)の武道場として、大正2年に建築された建物です。亜鉛鉄板瓦棒葺きの切妻屋根、大谷石の布基礎、大空間を得るためのキングポストトラス構造など、当時の先端を行く建築技術を使って建築されています。施工は清水組(現清水建設)で、当時の設計図なども残っています。
建築当時は剣道と柔道の道場として使用されており、各武道の特色をより建築に反映させるため、反響甕やバネの設置など、床下の機構に工夫を凝らした珍しい建築です。(詳しくは「最近の業務より」内の「過去の記事」を参照)
  
武道場玄関正面。
外観の塗装・玄関額は当初の形に復元しました。
玄関棟飾りは、構内の他の建物(現存せず)の設計図より類推したものです。