小平市指定 旧小川家住宅玄関棟 

小川家は武蔵野新小川村の開拓名主であり、江戸時代初期より幕府より名主給を受ける世襲名主として、江戸時代を通じて小川村を中心に新田の村政を取り仕切っていました。また小川村を含む周辺一帯が尾張藩の鷹狩場であったため、鷹場保護のための警察権や徴税・建築許可権を持っていました。
現在、小川家の建築遺構として残るのは、この玄関棟と穀櫃(現在部材解体保管中)のみです。
 
  この玄関棟は式台の形式をとり、式台正面の「玄関の間」と、左手の「控えの間」からなるものです。主屋とは別棟で、渡り廊下で繋がれていました。式台部分は正面と背面に破風のある、茅葺入母屋屋根。正面破風は欅の千鳥破風とし、下魚・六葉を付け、木連格子が入る本格的なもの。他の名主屋敷では例を見ない造りを許されていた例です。 
小平市立 小平ふるさと村
【所在地】   小平市小川町1−2118 (西武新宿線 小平駅・花小金井駅から 徒歩20分) 
【ホームページアドレス】 http://kodaira-furusatomura.jp/