江戸川区指定 昇覚寺鐘楼 | |
その鐘楼には建築年代を確定する資料がなく、梵鐘の鋳造が天明5(1785)年であることや、鐘楼の建築様式・部材の状況から江戸時代中期頃の建築と推定されています。桁行3間、梁間2間の袴腰付鐘楼で、組物三手先・中備斗組・二軒扇垂木・妻飾虹梁大瓶束皿斗付の土葺桟瓦葺。 基壇下の地業を確認したところ、ろうそく石とそろばん板を用いた「そろばん地業」を施していることが判明しました。「そろばん地業」は地下水位下の砂層にあり、最下部の列状木杭(松杭)、そろばん木、そろばん板の上に2層になったろうそく石を載せていました。地下水位の高い低湿地に建つ、重量建築物の地業の例として貴重なものです。復元工事に際して、この地業の保存を行いました。 |
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屋根は当初から土葺桟瓦葺き。 建物の総重量は70トンと推定されています。 |
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昇覚寺 【所在地】江戸川区東葛西7-23-17 【ホームページアドレス】 http://www.city.edogawa.tokyo.jp/index.html |